6月2 日から6月7 日までトロントコンベンションホールで国際骨粗鬆症財団世界会議が開催されました。日本からカナディアンエアラインでバンクーバーまで 10 時間、そこで乗り継ぎトロントまで 4 時間あまりの飛行でした。ロッキー山脈、五大湖を眺めながらの今回の旅程は、北米大陸の大きさを再認識した有意義なものでした。

 今回の学会は、骨粗鬆症対策を研究指導する世界的な組織で私の恩師の森井浩世先生も IOF の副理事長の要職にあり、日本人の骨粗鬆症対策を第一線で、研究指導されていました。私も過去 10 年にわたり、森井先生にご指導賜りまして、歯科の立場から歯周病と骨粗鬆症の関係を研究してきました。その中で顎骨の歯を支える歯槽骨の骨密度評価方法を世界で先駆けて開発し、先日の神戸新聞の一面に掲載された内容を今回トロントで発表させていただきました。

 骨粗鬆症による骨折は、寝たきり、認知症に繋がります。この悲惨な状態を引き起こす骨粗鬆症を歯科医の立場から簡単に安価で短時間に歯槽骨骨粗鬆症をスクリーニングすることで、内科、整形、産婦人科での全身の骨粗鬆症の受診率を現在の 20 %以下から大幅にアップできると考えています。

IOF 会長のデルマ先生にお会いし、森井先生追悼のご挨拶のお礼と 10 年にわたる研究成果を説明させていただきました。また、多くの先生方と歓談でき、骨粗鬆症の最新の研究報告を知ることが出来、今後の私の研究方向に新たなヒントを得ることが出来る学会でした。

トロント滞在中にナイアガラの滝の観光に出かけました。トロントの市内から車で 1 時間 30 分、オンタリオ湖沿いの高速道路を約 100 キロを快適に走れます。ナイアガラの滝周辺は、美しいのどかな町並みですが、大規模なカジノ、高層ホテルも存在する近代的な設備を備えています。エリー湖からオンタリオ湖へ注ぐこのナイアガラの滝は滝の曲線の長さは 670m 高さは 56 mである。エレベータで地下 56m 下がると滝の裏側からも見ることができ、滝の大きさと水のエネルギーを十分に感じることが出来ます。また付近はカナダで最も有名なアイスワインの生産地区で、私も最も有名な Inniskillin ワイナリーを訪問しました。珍しいアイスワインのスパークリングがありましたので早速テイスティングしました。ヴィタルという葡萄で作られた貴腐ワインの素晴らしい味わいで疲れを癒すことが出来ました。

今後の森井先生からご指導賜りました研究テーマをゆったりと研究させていただきたいと考えています。トロント IOF 国際会議は本当に有意義な学会でした。