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先日、5月18日(木)14時から16時まで、大阪市北区西天満6-5-1 デジタルエイトビル1F(旧関西テレビ)のスタジオにて、医療ボランティア骨粗鬆症ネットワーク(代表森井浩世先生)主催の第49回骨粗鬆症健康セミナーが開催されました。この定例セミナーは、平成12年4月(第1回)より、平成17年3月(第48回)まで、毎回100名以上の市民の皆さまに参加して頂き、開催されています。今回も120名を越す一般市民の方々の参加がありました。骨量測定、口臭測定も希望者に行われました(無料)。 セミナーは、森井浩世先生(大阪市立大学名誉教授)は、骨粗鬆症を内科医の立場から、三木徳彦先生(大阪市立大学名誉教授)は、眼科医の立場から講演されました。私も歯科医の立場から「骨粗鬆症と歯科治療」のテーマで話させて頂きました。 ![]() どんな内容かと言いますと、 1)骨粗鬆症が顎骨の歯を支える骨にも悪影響を及ぼし、歯周病の進行を早め、歯の喪失につながること。 2)歯の喪失は、食物の咀嚼が不十分となり、ミネラルの吸収に影響を与え、骨粗鬆症の危険因子と考えられること。 3)歯を支える大事な骨が溶かされる過程、その予防方法について。 骨粗鬆症の患者さんの中で、特に閉経後の女性は毎年2〜3%の骨量が減少しますから、10年で約20%も骨量が減少するそうです。怖いですね・・。歯槽骨(歯の周りの骨)も大腿骨ならびに椎骨の骨量と関係が有り、骨粗鬆症の女性は、健康な女性に比較して明らかに顎の骨も溶かされています。歯周病で骨が溶ける過程と骨粗鬆症による骨の破壊は、同じ破骨細胞(骨を溶かす細胞)の活性化によるものなので、骨粗鬆症の人は、歯周病がさらに悪化します。 歯周病が進行しますと、歯の周囲に原因となる細菌がたまり炎症が起こり、膿が出ます。ひどくなると細菌が出す毒素が、骨を溶かす破骨細胞をさらに活性化させ歯を支える歯槽骨が溶け出し、歯が抜け落ちます。歯が抜けると、食べ物を体内に取り入れる機能が損なわれます。骨粗鬆症を予防するには、カルシウム等のミネラルやビタミンの摂取が大事ですが、歯が抜けると不十分になります。正しいかみ合わせが出来なくなると、顎関節症にもなりやすく、また歯が抜けるため、かみ合わせによる脳への刺激が少なくなり、痴呆にかかりやすくなると考えられています。そして顎骨の吸収も進み入れ歯も不安定になるため、ますます十分に咬んで食事をする事が出来なくなります。 顎の骨粗鬆症から歯を守ることが、全身の健康にいかに大切かがお分かり頂けたと思います。このように、骨粗鬆症の患者さんは歯周病になりやすく、また、進行も早くなるので歯の喪失本数も多くなり、この事が寿命を短くすると考えられています。歯を抜けた状態にせず、入れ歯やブリッジを入れて、しっかり咬むことも大切です。そして、医科と歯科の両方のサポートにより、歯が抜けないように予防する事は、より幸せな人生につながると考えられます。
■医療ボランティア骨粗鬆症ネットワーク 〒530-0047 大阪市北区西天満6-5-1 デジタルエイトビル2F(旧関西テレビ) TEL&FAX : 06−6315−3152 |